メインで使っているスマホ以外にも、タブレットや古いスマホをサブとして使っている、という人もいるかと思います。
サブ用のスマホで通信する時は、自宅のWi-Fi環境だけを使っている、というパターンが多そう。そうなると、
「たまにだけどサブ用スマホを外でも使いたい。格安SIMなら月額料金が安くてすむけど、使わない時までお金がかかるのはもったいない」
といった悩みが出てくるはず。今回はそんなサブ用スマホ・タブレットに最適な格安SIMサービス、0SIMを紹介します。
ソニー系列会社が提供する格安SIMサービスの0SIM
0SIMは、インターネットサービスプロバイダー「So-net」の会社であり、ソニー系列のソニーネットワークコミュニケーションズが提供しています。
同社ではnuroモバイルという格安SIMサービスを提供し、その中のサービスとして0SIMは位置づけられています。
0SIMはnuroモバイルと同じくドコモの回線が使え、オプションの一部も同じものが利用できますが、プランの特徴などに違いがあります。しかもプランは1種類だけと非常にシンプル。データ専用SIMなら月額0円の運用も可能という、ほかのサービスにはないメリットがあります。
ここからは、そのプランの詳細や、0SIMで使える機能・サービスについて紹介していきましょう。
なお、本サイトではnuroモバイルのプランやサービスの詳細についても紹介しています。気になったらnuroモバイルの記事も参照してみてください。
データ通信量に応じて毎月の料金が変化するユニークなプラン
月額が0~1,600円まで変動する従量課金制のプラン
0SIMのプランは、毎月使用したデータ通信量に合わせて月額料金が上がっていく、いわゆる従量課金制といわれるシステムを採用しています。
データ専用SIMの場合の月額料金は、月間のデータ通信量が500MB未満だったらなんと無料。一般的な格安SIMサービスでは、毎月かならず発生するユニバーサルサービス料も込みで0円となっています。
ユニバーサルサービス料自体は、2017年2月時点では2円とほぼ気にならない料金ではありますが、それでもその分がかからないのは魅力。
また、データ通信量が500MB以上だと、100MB増えるごとに+100円ずつ増えていきます。
「どこまでも加算されていくんだったら結局高くつくのでは」と思うかもしれませんが、データ通信量が2GBになった時、料金は1,600円で止まります。5GBまでは高速通信が可能ですが、それ以上使うと速度制限がかかるので注意したいところ。
SMS対応SIMならデータ専用SIMの月額にさらに+150円し、音声通話対応SIMなら+700円、となっています。
以下、データ通信量のいくつかのパターンと月額料金を表でまとめました。
データ通信量の例 | データ専用SIM | SMS対応SIM | 音声通話対応SIM |
---|---|---|---|
400MB | 0円 | 150円 | 700円 |
500MB | 100円 | 250円 | 800円 |
1,000MB | 600円 | 750円 | 1,300円 |
1,500MB | 1,100円 | 1,250円 | 1,800円 |
3,000MB | 1,600円 | 1,750円 | 2,300円 |
プランはこの1種類しかありませんが、「まったく通信しない月もあるけど、そこそこ通信が多い月もある」と、月によってデータ通信量がまばらな人ほど出費を抑えやすいのが魅力。
まったく使わなかったら無料で運用できるので、あまり使う機会のないサブ用のスマホ・タブレットにぴったりなプランといえます。音声通話対応SIMも用意しているため、メインスマホに使うのもOK。
申し込みのタイミングと通信のしなさすぎには注意
無料の運用も可能な0SIMですが、注意したいことがいくつかあります。
まず、0SIMは毎月の申し込み数を「7,777」枚に制限しているということ。
そのため、月末だと受付を締めきって申し込めない、なんてこともありえます。公式WEBサイトでは残り枚数を公表しているので、申し込みを考えている人はこまめにチェックしましょう。
参考までに、2017年2月1日~8日で3,000枚程度申し込みがありました。このペースが維持されると、月末には申し込めない状態になりそう。確実に申し込むなら、枚数がリセットされる月の初めを狙ってアクセスした方が良いかと思います。
また、データ専用SIM、SMS対応SIMについては、開通手続き後、3ヶ月連続でデータ通信がないと、自動で解約されてしまう点には気を付けましょう。
これは、サブのスマホに差しっぱなしで、ほとんど使わない状態が続いた時に陥りそうな条件です。少しでもデータ通信すれば解約されることはないので、気が付いたらメールのチェックやWEBブラウジングなど、料金が無料の範囲内である500MB未満の通信をしてみてはいかがでしょうか。
もし忘れそうであれば、メイン利用しているスマホでアラームを設定しておくといいかも。
音声通話の定額サービスも提供
音声通話対応SIMを検討していて、仕事・プライベートで音声通話をよくするという人には5分かけ放題オプションがオススメ。
月額800円の定額料金で、国内通話であれば1回5分以内の通話が何回でも無料になるという内容で、nuroモバイルで提供しているオプションと同じものです。
電話番号の先頭に「0037-692」をつけてから発信すると、通話時間が5分を超えても通話料は10円/30秒と割安ですむのもうれしいところ。
発信番号の先頭に「0037-692」を自動追加してくれるAndroid/iOS向けの無料アプリ「nuroモバイルでんわ」なら、いちいち数字を打ち込む手間も省けます。
先ほどの番号をつけて発信するだけで電話料金が10円/30秒になる仕組みは、かけ放題オプションに加入しなくても利用可能。「電話はほとんどしないからかけ放題オプションはつけない」と考えている人も、アプリだけインストールしておけば、電話代を楽に節約できます。
3つのオススメポイント
- データ専用SIMなら通信しない月の料金は無料!
- 音声通話対応SIMでも月額は約700円~
- 便利な通話定額オプションも付けられる
0SIMは毎月の申し込み枚数が7,777枚と制限されているものの、データ通信量によって毎月の料金が変わるユニークな格安SIMサービスです。
月間のデータ通信量が500MB未満だと、データ専用SIMであれば料金は0円になり、音声通話対応SIMでも最安で700円+ユニバーサルサービス料(2円/月)と、他の格安SIMサービスより安く運用できるのが特徴です。
0SIMは、メイン利用のスマホ以外にタブレットや古いスマホをサブで使っている人、つまり2台持ちの人にオススメ。
というのも、サブのスマホ・タブレットを外でたまに使う時、メインのスマホでテザリングして通信するのもいいですが、「メインのスマホを使ってテザリングするのは面倒」と感じると思います。
サブのスマホなどにSIMを差していればパッと通信はできますが、通信していない月でも固定の月額料が発生……。「あまり使わないサブのスマホ・タブレットにわざわざ維持費もかけたくない」と感じるでしょう。
そういった用途に向いているのが0SIM。データ専用SIMを差しっぱなしにしておき、使わない時は月額無料、たまに外で使う時もすぐさま通信でき、料金も使った分だけと、お得なサービスといえます。
3ヶ月間まったく通信がないと自動解約されてしまうので、その点だけは気を付けて運用しましょう。
また、音声通話定額オプションも提供しているので、「通信はあまりしないけど、そこそこ電話はする」という人も、メインで運用するスマホに0SIMを使えば、毎月かかるお金を節約できそう。
どちらのパターンでも、今使っているプランよりだいぶお得になるのではないでしょうか。浮いたお金で貯金するのはもちろん、ランチを少し豪華にしてみる、なんてこともできそうです。
0SIMの申し込み方法
格安SIMサービスは、公式WEBサイトやショッピングサイト、実店舗で申し込めるところが増えています。しかし2017年2月時点での0SIMを取り扱っている場所は、シンプルに公式WEBサイトのみ。
とはいうものの、手続きが完了したらSIMカードが届くのを待つだけと、手順は単純。自宅に居ながらにして、手軽に申し込めます。
申し込み前に、ちょっと注意しておきたいポイントがあります。
まず、料金の支払いはクレジットカードだけで、ブランドはVISA、MasterCard、JCB、AMEX、Dinersのうちどれかでないといけません。指定されたブランドであっても、デビットカードだったらNGである点も注意しましょう。
また、0SIMはMNP(携帯電話ポータビリティ)にも対応していますが、ここでも注意。MNPの際は、契約中のキャリアで「MNP予約番号」を発行することになりますが、MNP予約番号の有効期間に気を付ける必要があります。
MNP予約番号には有効期間が設定され、0SIMは有効期間の残り日数が10日以上でないと申し込みできない、と規定されています。
申し込むなら、MNP予約番号を発行してからすぐに手続きを進めましょう。
なお、0SIMからMNP転出も可能ですが、転出手数料は7,000円です。多くのサービスでMNPの転出手数料は2,000~3,000円程度ですので、7,000円は割高。0SIMからはMNPで転出しないことを踏まえて申し込むか、MNPではなく新しく申し込み直すことも選択肢に入れておきましょう。
この記事では0SIMのプランや料金、特徴について触れてきましたが、それ以外の詳細情報が気になったら、公式WEBサイトでぜひチェックしてください。
公式WEBサイトはこちら>> 0SIM
サービス概要
初期費用 | |
---|---|
契約事務手数料 | 3,000円 |
SIMカード準備料 | 394円 |
データ通信 | |
通信速度 | 受信最大375Mbps 送信最大50Mbps |
通信速度制限 | 1ヶ月内に消費データ量が5GBを超えた場合制限 |
データの繰り越し | なし |
追加チャージ料金 | 100MB/500円 500MB/2,100円 1GB/3,800円 |
SMS送受信料 | 国内送信:3~30円/通 海外への送信:50~500円/通(不課税) |
音声通話 | |
音声通話(国内) | 通常:20円/30秒 「nuroモバイルでんわ」アプリ:10円/30秒 |
5分かけ放題オプション | 基本料:800円/月 国内1通話5分まで:無料(回数無制限) |
留守番電話 | 300円/月 |
キャッチホン | 200円/月 |
転送電話 | 月額料0円 |
迷惑電話 | 月額料0円 |
各種手数料など | |
SIMカードサイズ変更・再発行 | データ専用SIM:1800円 SMS対応SIM:1800円 音声通話対応SIM:3000円 |
MNP転出料 | 7,000円 |
解約違約金 | 5,200円 |
最低利用期間と料金支払方法 | |
最低利用期間 | 12ヶ月:音声通話対応SIM なし:データ専用SIM |
料金支払方法 | クレジットカード (デビットカードは不可) |
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