UQモバイルの「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」で、2018年12月より基本データ容量が2倍になることが発表されました。
すでに基本データ容量を2倍にすることを発表しているワイモバイル(Y!mobile)に対抗した形です。
これにより、増量オプション(またはデータ増量キャンペーン)と組み合わせると、おしゃべりプラン・ぴったりプランのプランSでは月間3GB、Mでは月間9GB、Lでは月間21GBのデータ容量を使えることになります。
以下で、詳細を確認していきます。
おしゃべりプラン・ぴったりプランの基本データ容量が2倍に
12月から基本データ容量が2倍になるのは、UQモバイルの通話代込みのプランである「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」です。
おしゃべりプラン・ぴったりプランには、データ容量に応じてプランS・M・Lという3つのコースがあります。
従来の基本データ容量は、プランSが1GB、3GB、Lが7GB。さらに、増量オプション(加入から2年間無料)によって、+1GB、+3GB、+7GBを利用可能。
合計の月間データ容量は、プランSが2GB、Mが6GB、Lが14GBとなっています。
従来プラン | プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|---|
基本データ容量 | 1GB | 3GB | 7GB | |
増量オプション (またはデータ増量キャンペーン) | +1GB | +3GB | +7GB | |
合計 | 2GB | 6GB | 14GB | |
月額料金 | 1年目 | 1,980円 | 2,980円 | 4,980円 |
2年目以降 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 |
月額料金は1年目が割引で1,000円安くなり、プランSが月額1,980円、Mが2,980円、Lが4,980円。
この月額料金は据え置きのままで、12月からは基本データ容量が2倍になります。
増量オプションやデータ増量キャンペーンを組み合わせると1.5倍に
基本データ容量が2倍になるのは、これからUQモバイルに申し込む人はもちろん、すでにおしゃべりプラン・ぴったりプランを契約中の人も対象です。
増量オプション(またはデータ増量キャンペーン)を組み合わせると、基本データ容量の1.5倍(従来の3倍)を使えることになり、合計のデータ容量はプランSが3GB、Mが9GB、Lが21GBになります。
新プラン | プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|---|
基本データ容量 | 2GB | 6GB | 14GB | |
増量オプション (またはデータ増量キャンペーン) | +1GB | +3GB | +7GB | |
合計 | 3GB | 9GB | 21GB | |
月額料金 | 1年目 | 1,980円 | 2,980円 | 4,980円 |
2年目以降 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 |
なお、2018年6月以前に加入した人に適用されているのが、データ増量キャンペーンです。現在はキャンペーンの受付が終了し、増量オプションに置き換わっています。
増量オプションは通常のオプション利用料が月額500円ですか、新規契約や機種変更によって2年間は無料で利用可能です。
つまり、2年ごとに機種変更をすれば、ずっとオプション利用料無料で1.5倍のデータ容量を使えることになります。
データ特盛キャンペーンで9月から3GB・9GB・21GBのデータ容量が使える
基本データ容量が2倍になるのは12月からですが、それに先駆けて9月からは「データ特盛キャンペーン」が実施されます(11月末まで)。
データ特盛キャンペーンよって、12月以降と同様に、プランSで3GB、Mで9GB、Lで21GBのデータ容量を使うことが可能です。
データ特盛キャンペーン | プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|---|
基本データ容量 | 1GB | 3GB | 7GB | |
増量オプション (またはデータ増量キャンペーン) | +2GB | +6GB | +14GB | |
合計 | 3GB | 9GB | 21GB |
ただし、データ特盛キャンペーンで注意したいのが、11月までは基本データ容量がこれまでと変わらないということ。
次に説明するように、基本データ容量の3倍のデータを使うには、無料分の追加データをチャージする必要があります。
データ容量をフルに使うには追加のデータチャージが必要
UQモバイルのおしゃべりプラン・ぴったりプランでは、増量オプションやデータ増量キャンペーンによる無料分のデータ容量を使うには、追加のデータチャージが必要です。
たとえば、プランSでは最初から月間3GBのデータ容量が使えるわけではありません。
基本データ容量は2GBで、1GBのデータチャージを行うと、そのチャージ料金が無料になるという仕組みになっています。
なお、データチャージは500MB単位となっていますが、「まとめてチャージ」を利用すれば、無料分の追加データを1回だけで購入することが可能です。
ワイモバイルに対抗した形に
基本データ容量を2倍にするというのは、UQモバイルのライバルであるワイモバイルが、9月から実施することをすでに発表しています。
そのため、今回の発表はUQモバイルがワイモバイルに対抗した形です。
UQモバイルとワイモバイルは、料金プランがほとんど同じであることで知られています。iPhone SEやiPhone 6sの取り扱いなども足並みを揃えています。
両社のプランの違いは、ワイモバイルが通話が10分かけ放題なのに対して、UQモバイルは5分かけ放題のおしゃべりプランと無料通話付きのぴったりプランを選べることです。
また、ソフトバンクからの乗り換えの場合、ワイモバイルが不利になっています。
参考>> ソフトバンクからの乗り換えなら、ワイモバイルよりもUQモバイルが有利
大容量プランが大手キャリアと比べてもお得に
基本データ容量が2倍になるのは、特に大容量プランにとって有利です。
大容量プランは格安SIMが不得意とする分野で、大手キャリアと比べてもそこまで魅力的ではありませんでした。
はっきり言って、おしゃべりプラン・ぴったりプランのプランLもお得感が薄く、微妙な存在でした。
しかし、基本データ容量が2倍になったことで、一番輝きを増したのがプランLです。
月間21GBで4,980円というのは、大手キャリアと比べてもかなり魅力的です。
たとえば、auのフラットプランの20GBコースは、5分かけ放題付きで1年目が5,500円、2年目以降が6,500円。
これに対して、プランLは1年目が4,980円、2年目以降が5,980円なので、データ容量が1GB多くて、月々500円以上安いことになります。
さらに、UQモバイルの家族割引を利用すれば、2回線目以降が毎月500円引きになるので、月々1,000円以上も安くすることが可能です。
基本データ容量が2倍になることで、データをたくさん使いたい子供を持つ親にとっても、UQモバイルが有力な選択肢になったと言えます。
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