格安SIMサービスは今やたくさん登場しており、どれが自分に合っているのか選びづらい、と感じたことはないでしょうか。
良さそうだと思うサービスを見つけられても、通信速度やつながりやすさ、データ容量はどれくらいあれば足りるのか、など体感しないとピンとこない部分が不安になるかと思います。
それならと口コミを調べてみたものの、評価がバラバラでどの意見を信じればいいのかわからない……。そんな事情で結局しり込みして格安SIM導入を諦めてしまう人も多いはず。
「自分で試せたら悩みが一気に解決するのに……」そう思ったら、実際に試してみるのはいかがでしょうか。
ただ、試すと言っても、「月額プランに申し込んでダメだったら解約しよう」と思っているなら、ちょっと待ってください。
月額プランに申し込むと初期費用として事務手数料などがかかり、支払いにクレジットカードが必要になるサービスが大半です。電話番号も付く音声通話SIMで契約した場合だと、一定期間内に解約すると違約金も払うことに……。
このように、コストと手間がかかるため、もし自分に合わなかったとき痛手となります。そこで今回は、初期導入コストが低く、開通もすぐに終わる仕組みであるプリペイド型SIMや、一定期間SIMカードを無料で貸してくれるトライアルサービスについて紹介します。
とにかく安く済ませるならトライアルサービス!
SIMカードを無料で貸し出してくれるトライアルサービスは、U-NEXTが展開するSIMサービス U-mobileと、UQコミュニケーションズが手がけるUQモバイルが提供しています。
2ヶ月/5GBと契約事務手数料などが無料になるU-mobile
まずU-mobileのトライアルサービスですが、こちらは最大2ヶ月間、データ容量5GBが使えるデータ専用SIMを利用できます。このデータ専用SIMのプランは、通常月額1,480円かかるプランなので、その料金がまるまるお得に。
契約事務手数料3,000円+SIM発行手数料394円も無料になるうえ、月額プランへの本格導入はやめておこうかな、と思っても、トライアル期間中なら解約事務手数料も不要です。
さらに、「気に入ったけど本格的に使うなら音声通話に対応したSIMで運用したい」と思う人に向け、音声通話対応SIMの新規申込の際にかかる契約事務手数料3,000円を無料にするエントリーコードももらえます。
申し込みは専用ページから行い、申し込みから3日~7日でSIMカードが届く仕組みです。
メリットだらけに見えますが、デメリットもあるので把握しておきましょう。まず、申し込み時はクレジットカードの登録が必要です。また、先ほど書いたようにSIMカードが届くまで数日かかるので、U-mobileのサービスをすぐ体験できるというわけでもありません。
トライアル中に解約した場合、解約手続きが完了した月の翌月15日までにSIMの返却も必要です。それまでに返却できないと、SIM損害金として2,000円がかかるので注意しましょう。
公式WEBサイトはこちら>> U-mobile
スマホも一緒に貸してくれるUQモバイル
UQモバイルでは、SIMだけでなく、スマホも一緒に無料でレンタルできます。もちろん配送料や登録料、レンタル費用などもかかりません。スマホの買い替えも検討している人にとってはぴったりのサービスでしょう。
2017年1月時点で借りられるスマホはAQUOS L、HUAWEI P9 lite PREMIUM、DIGNO Lの3機種。スペックからは見えず、数日使い込むことで見えてくる使い勝手を試すにはちょうど良い機会です。
14時30分までに申し込みが終わるとスマホは当日発送、それ以降だと翌日発送となります。このように届くまでの期間が比較的短く、魅力的なサービスです。
レンタル期間はU-mobileより短く、15日間です。この期間は、申し込みが終わり、スマホが発送されてから、U-mobileにスマホが返却されるまでの日数のことを指します。15日間フルに使えないこと、返却期限が必着である点は注意しておきましょう。
こちらの申し込みでもクレジットカードは必要で、メールアドレスはPC用・携帯用の2つを登録する形。PC用はフリーメールでも問題ありませんが、携帯用はドコモ・au・ソフトバンクに関連したメールアドレスのほか、ワイモバイルやUQモバイルなどのメールアドレスしか登録できません。
つまり、基本的には3大キャリアのユーザーが使うことを想定したサービスだと言えます。
U-mobileと同様に返却の期限を過ぎた場合、またはスマホを破損・紛失した時は、違約金が発生します。違約金はSIMカードだけだと3,000円、それ以外だと30,000円。
公式WEBサイトはこちら>> UQモバイル
低コストで即試せるプリペイド型SIM
「ほかの格安SIMサービスでも使い心地を試してみたい」「トライアルサービスよりも早く試したい」という人には、プリペイド型SIMがオススメ。
プリペイドの名の通り、先払いした料金分だけ利用できる使い切りのサービスで、パッケージ代以外の料金がかからないので低コスト、かつクレジットカードの登録なども不要です。
プリペイド用のSIMカードの入ったパッケージは、Amazon.co.jpなどオンラインストアで簡単に手に入り、手続きを済ませればすぐ利用できます。
開通手続きはWEBサイトでの申し込みや電話1本、サービスによってはそれさえも不要と楽ちん。有効期間を過ぎると自動で解約される、余計な手続きいらずのお手軽な仕組みとなっています。
提供している格安SIMも多く、目当てのサービスがプリペイド型SIMを販売しているかどうか、参考にしてみてはいかがでしょうか。
格安SIMサービス名 | U-mobile | IIJmio | mineo | BIGLOBE (NINJA SIM) | OCN モバイル ONE (容量型) | OCN モバイル ONE (期間型) |
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データ容量と期間 | 200MB/日:7日間/15日間/30日間 | 2GB:3ヶ月 | 1GB:開通日の翌月末まで | 3GB:30日間 7GB:30日間 | 30MB/日:30日間 50MB/日:20日間 | 1GB:3ヶ月後の月末まで |
パッケージ料金 | 7日:1,800円 15日間:2,800 円 30日間:3,500 円 | 3,791円 | 3,700円 | 3GB:4,900円 7GB:7,700円 | 30MB/日:3,791円 50MB/日:2,800円 | 3,200円 |
購入できる主な実店舗 | U-NEXTストア(羽田空港や成田空港、新宿ワシントンホテルなど) | ローソン、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ドン・キホーテ | × | ローソン、ヨドバシカメラ、ビックカメラ | 30MB/日:ローソン 50MB/日:ヨドバシカメラ、エディオン、ドスパラ | ヨドバシカメラ、エディオン、ドスパラ |
購入後の申し込み方法 | 不要 | 電話 | 電話 | WEB | 30MB/日:WEB 50MB/日:WEB(電話番号が必要) | WEB(電話番号が必要) |
データ容量の追加 | × | 〇 | × | 〇 (クレジットカードが必要) | 〇 | 〇 |
月額プランへの移行 | × | 〇 | 〇 | × | 30MB/日:× 50MB/日:〇 | 〇 |
備考 | セブンイレブンのマルチコピー機でもデータ容量を追加できる | au対応版も提供 (au VoLTE対応スマホのみ) | 30MB/日のパッケージはネット購入不可、かつSIMはWEB申し込み後に発送(電話は不要) | |||
公式サイト | U-mobile | IIJmio | mineo | BIGLOBE NINJA SIM![]() | OCN モバイル ONE |
どのプリペイド型SIMも、月額プランで使っているものと同じものを使うため、通信速度が遅く設定されている、なんてことはありません。
通信に関する提供サービスもまったく同じ、というわけではありません。月額プランだとデータ容量を使い切っても低速通信はできますが、プリペイド型SIMはデータ容量が空になったら通信自体ができなくなります。その点に関してはしっかり覚えておきましょう。
しかし、U-mobileとOCN モバイル ONEのような1日ごとにデータ容量の上限が決まったタイプは例外で、データ容量を使い切っても低速で通信を続けられます。
また、プリペイド型SIMはほとんどドコモの回線を使用していますが、mineoだけはauの回線も選べます。auのVoLTE対応スマホで格安SIMを体験したいなら、mineoのプリペイド型SIMを購入してはいかがでしょうか。
「データ容量を使い切ってしまったけど、もう少しだけ試したい」と思ったら、データ容量を追加購入できるサービスもあるので、そうした点も選ぶポイントになります。
ただし、プリペイド型SIMを長期的に使うことはオススメしません。なぜなら、一般的な格安SIMサービスの月額プランはデータ専用SIMなら1,000円もしませんが、プリペイド型SIMの場合は料金設定が割高だからです。
長く使えば使うほど損してしまうので、格安SIMを使い続けようと決心したら、早めに乗り換えましょう。
IIJmioやmineoなどは初期費用がかからず、SIMカードもそのままで月額プランに移行できるのも魅力。音声通話プランだとSIMカード交換は必要で、交換代も発生するので通常の契約とあまり差はありませんが、データ専用SIMの運用をしたい人にとってはお得かつ楽になります。
ここまでは、プリペイド型SIMは試用に向いたサービスだと紹介していますが、子どものスマホに入れてデータ容量を制限するのに使ったり、出張・旅行といった短い間だけ利用しているモバイルWi-Fiルーターに入れるのもアリ。
ちなみに、使い終わった後のプリペイド型SIMカードは、返さないと違約金が発生する、といったことは起こりませんが、返す必要はあります。格安SIMサービスのWEBサイトに記載された返却先に、使い終わったSIMカードを送りましょう。
まとめ
無料でSIMカードを貸し出すトライアルサービスは、U-mobile、UQモバイルでしか提供していませんが、大変お得な内容。格安SIMをできる限り低コストで試したいなら、オススメのサービスです。
一方、パッケージ代はかかるものの、オンラインストアやコンビニで入手でき、それ以外の初期費用と解約金はかからない気軽さがプリペイドSIMの長所です。IIJmioやOCN モバイル ONEなど多くの格安SIMが提供しているので、気になるサービスで使えるのもメリット。
サービスによってはそのまま本格導入でき、もう少し試用を続けたいならデータ容量の追加でチャージもできます。
どちらの方法でも、「結局自分には合わなかった」という結果になっても損はほぼありません。不満の残る格安SIMを最低利用期間の間使い続けるという、ストレスも感じずに済むので、これらのサービスを試してみてはいかがでしょうか?
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