格安SIMのDMMモバイルが、DMM.comから楽天に買収されました。
その結果、DMMモバイルは2019年8月27日をもって新規受付が終了となっています。
大手キャリアを使っていて、DMMモバイルへの乗り換えを検討していた人も多いかもしれません。
そんな人にとって、DMMモバイルに申し込めなくなった今、代わりにどこの格安SIMに乗り換えたらいいのか、と悩んでいることもあると思います。
そこで本記事では、端末の購入有無などニーズ別で、DMMモバイルの代わりになるおすすめの格安SIMを紹介していきます。
ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
端末を購入するかどうかでDMMモバイルの代替候補は変わる
DMMモバイルの代替候補をまとめると、以下の通りです。
- 1GB未満の小容量プランならHISモバイル
- iPhoneをセット購入するならUQモバイル
- Androidをセット購入するならOCNモバイルONE
- 複数SIMでデータをシェアするならIIJmio
なお前述の通り、DMMモバイルは楽天に買収されました。
今後、DMMモバイルのサービスは楽天モバイルに統合される見通しですが、現状では楽天モバイルを選ぶのは、あまりおすすめできません。
以下で詳しく解説していきます。
1GB未満の小容量プランなら代替候補はHISモバイル
DMMモバイルは、データを少しだけ使いたい人に最適な小容量プランが安いことが特徴でした。
月額料金は、データ通信専用SIMの場合、低速プランで440円、月間1GBプランで480円とワンコイン以下となっています。
DMMモバイル | データ専用SIM | 音声通話SIM |
---|---|---|
ライト(低速) | 440円 | 1,140円 |
1GB | 480円 | 1,260円 |
2GB | 770円 | 1,380円 |
3GB | 850円 | 1,500円 |
5GB | 1,210円 | 1,910円 |
そんな小容量プランに魅力を感じていた人には、HISモバイルがおすすめです
ピタッ!プラン(ドコモ回線)は、月額180円〜の段階制プランとなっていて、データ通信専用SIMの場合、月間100MBまでは月額180円、2GBまでは月額700円利用可能。
HISモバイル ピタッ!プラン (ドコモ回線) | データ専用SIM | 音声通話SIM |
---|---|---|
〜100MBまで | 180円 | 900円 |
〜2GBまで | 700円 | 1,420円 |
〜5GBまで | 1,200円 | 1,920円 |
〜10GBまで | 2,100円 | 2,820円 |
〜15GBまで | 3,000円 | 3,720円 |
〜30GBまで | 5,250円 | 5,970円 |
また、音声通話SIMでは、月間100MBまでは月額900円、2GBまでは月額1,420円となっています。
なお、ピタッ!プランは、大手キャリアの段階制プラン(ギガライト、au新ピタットプラン等)と異なり、データ使用量の上限を自分で決められるのも特徴。
そのため、ついデータを使いすぎて、料金が高額になってしまう心配もありません。
なお、HISモバイルにはドコモ回線以外にソフトバンク回線のサービスもありますが、ドコモ回線と比べて料金が月々250円以上割高となるため、おすすめできません。
公式サイトはこちら>> HISモバイル
iPhoneをセット購入するなら代替候補はUQモバイル
DMMモバイルに乗り換えるついでに、iPhoneを新調しようと考えていた人もいると思います。
iPhoneをSIMカードとセットで購入したい人には、UQモバイルがおすすめです。
最新機種ではありませんが、国内向け新品のiPhoneを割引価格で購入可能です。
現在、UQモバイルで購入できるiPhoneは、iPhone7とiPhone6s。
価格はそれぞれ、iPhone7が23,040円〜、iPhone6sが18,000円となっています。
UQモバイル | ストレージ容量 | 割引後価格 |
---|---|---|
iPhone 7 | 32GB | 23,040円 |
128GB | 32,400円 | |
iPhone 6s | 32GB | 18,000円 |
128GB | 28,800円 |
公式サイトはこちら>>UQモバイル
ワイモバイルよりもiPhoneの端末価格が安い
なお、UQモバイルは、KDDI(au)のグループ会社であるUQコミュニケーションズが運営している格安SIMで、auのサブブランド的存在。
同じく、大手キャリアのサブブランドとしては、ソフトバンクが運営するワイモバイル(Ymobile)がありますが、ワイモバイルよりも、UQモバイルのほうがiPhoneを安く購入できます。
ストレージ容量 | UQモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
iPhone 7 | 32GB | 23,040円 | 27,491円 |
128GB | 32,400円 | 37,309円 | |
iPhone 6s | 32GB | 18,000円 | 18,327円 |
128GB | 28,800円 | 27,818円 |
なお、ソフトバンクからワイモバイルへの乗り換えの場合、さらに端末代が高くなってしまいます。
ソフトバンク→ワイモバイル へ乗り換えの場合 | ストレージ容量 | 端末価格 |
---|---|---|
iPhone 7 | 32GB | 40,582円 |
128GB | 50,400円 | |
iPhone 6s | 32GB | 31,418円 |
128GB | 40,909円 |
UQモバイルなら、ソフトバンクユーザーでも冷遇されることはないですし、もちろんauからの乗り換えでも冷遇されることがありません。
なお、両社のプランは10分かけ放題をつけた場合、ほぼ同額となっていますが、UQモバイルでは、10分かけ放題の他に60分間の通話パックや、かけ放題なし(従量課金制)など、通話プランを選べるのが特徴となっています。
家族割引を利用すれば月額料金は業界最安値級
なお、UQモバイルのスマホプランでは、最小の月間3GBが月額1,980円であり、一般的な格安SIMと比べるとやや割高です。
しかし、UQモバイルには家族割引のUQ家族割があり、2人目以降は毎月500円引きの1,480円で利用可能。こちらは3GBプランでは業界最安値級となっています。
そのため、家族で利用するならUQモバイルは、よりお得と言えます。
UQモバイルでは機種変更も可能
UQモバイルでは機種変更も可能となっていて、新規契約よりは若干高くはなるものの割引価格でスマホを購入できます。
そのため2、3年後に機種変更したくなった場合も、わざわざ他社へ乗り換えずに機種変更できるのもメリットです。
公式サイトはこちら>>UQモバイル
Androidスマホをセット購入するなら代替候補はOCNモバイルONE
一方、iPhoneではなくAndroidスマホをSIMカードとセット購入したいなら、一番お得なのはOCNモバイルONEです。
OCNモバイルONEは、NTTコミュニケーションズが提供するサービスで、NTTドコモの回線を利用しています。
他社からの乗り換えを含む新規契約の場合、Androidスマホの端末代は他社と比べて格段に安く、1年前に発売されたAQUOS sense2なら11,500円で購入可能(他社から乗り換えの場合)。
また、最新機種のAQUOS sense3が18,100円、OPPO Reno Aが22,000円で購入できます(いずれも乗り換えの場合)。
なお、OCNモバイルONEではiPhoneも購入できますが、海外版やメーカー認定整備済み品、中古品が含まれていることには、注意が必要です。
また、UQモバイルで取り扱ってないiPhone XRやiPhone 8などの機種もありますが、比較的新しい機種であるため、端末代が7万円近くと高く、Androidスマホと比べると割高に感じられます。
公式サイトはこちら>> OCN モバイル ONE
複数SIMでデータをシェアするなら代替候補はIIJmio
DMMモバイルにはシェアコースがあり、最大3枚のSIMカードでデータ容量をシェアできるのも特徴でした。
シェアコースに興味があった人におすすめできるDMMモバイルの代替候補は、IIJmioです。
IIJmioでは、月額2,560円〜のファミリーシェアプランで月間12GBをSIMカード3枚をシェアすることが可能。
さらに、4枚目以降は追加SIM利用料、月400円/枚を追加することで、最大10枚のSIMを利用できます。
また、大容量のデータを追加できるデータオプション(20GBまたは30GB)もあり、自分で複数端末を使いたい人、あるいは家族複数人でデータを分け合いたい人には最適です。
公式サイトはこちら>> IIJmio
楽天モバイルがDMMモバイルの代わりにおすすめできない理由
前述の通り、DMMモバイルは楽天に買収され、ブランド名は変わらずに現在は楽天モバイルがサービスを提供しています。
将来的には、DMMモバイルのサービスは楽天モバイルに統合される見込みです。
しかし、DMMモバイルの代わりに楽天モバイルを選ぶのは、あまりおすすめできません。
なぜなら、楽天モバイルのサービスが今後、どうなるか不透明だからです。
楽天モバイルは、他社の回線を借りて通信サービスを提供する、いわゆる格安SIM(MVNO)サービスを提供してきましたが、キャリア(MNO)として自社回線でのサービスも開始してます。
そして今後は、MVNOサービスがMNOサービスに一本化されていく見通しとなっています。
現在回線を貸しているNTTドコモなどからも、MNOが他社回線を借りたMVNOサービスを提供してることに対する批判が出てきており、MVNOサービスを続けていくのは困難と思われます。
しかしながら、楽天モバイルの自社回線は基地局の整備が整っていないことが指摘されていて、サービス品質は不透明です。
現状のMVNOサービスと同等の料金が維持されるかも不明であり、楽天モバイルを選ぶことは現時点ではおすすめできません。
まとめ
ここまで見てきたように、DMMモバイルが新規受付終了したことを受けて、その代替候補を選ぶとすると、
- 1GB未満の小容量プランであれば
HISモバイル - iPhoneをセット購入したいなら
UQモバイル - Androidをセット購入したいなら OCN モバイル ONE
- 複数SIMでデータ容量をシェアしたいなら IIJmio
がおすすめと言えます。
大手キャリアによる“4割値下げ”や、2年縛りの規制による端末代割引やキャッシュバックの廃止により、格安SIMへ乗り換えるメリットは以前よりも薄れています。
しかし、1人であれば3,000円〜4,000円程度しか安くならなくても、家族で格安SIMに乗り換えれば、家族割引やシェアプランを利用することで、毎月の節約額はかなり大きくなるはずです。
1年単位で見ると10万円以上の節約効果が見込めるので、その分、家族で楽しく旅行したり、将来に備えて貯金したりと、スマホ以外のことにお金を使えます。
ぜひ、この記事を参考にして、DMMモバイルの代わりになる格安SIMサービスを選んでみてください。
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