基礎知識

格安SIMを使ってはいけない人を「消費者トラブル」から考える

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国民生活センターが「格安スマホの消費者トラブル」に関する報告書を公開しています。

>> こんなはずじゃなかったのに!“格安スマホ”のトラブル

トラブルの具体的な事例もあり、これから格安SIM(スマホ)を契約しようと考えている人にも参考になると思います。

報告書からは、説明の分かりにくさなど事業者に起因するトラブルがある一方で、利用者と格安SIMの相性というのも、トラブルの大きな要因になっていることがうかがえます。はっきり言って、格安SIMはすべての人におすすめできるサービスではありません。

そこでこの記事では、トラブル事例を踏まえつつ、どんな人が格安SIMを使ってはいけないのかを考えてみたいと思います。

格安SIMを使ってはいけないのは、こんな人

報告書のトラブル事例から、以下のような人は格安SIMには向いていないと考えます。

・自分で解決できない人
・自分で情報を調べない人
・キャリアメールが主な連絡手段である人
・価格とリスクの相関を理解できない人

以下で、詳しく説明していきます。

自分で解決できない人

まず、トラブル事例の(1)と(2)の概要を見てみましょう。

事例(1)

使い方や不明点を問い合わせたくても実店舗がない。電話窓口のサポートのみだが、何度かけても話し中でつながらない。

事例(2)

SIMカードと端末を申し込んだが、すぐに電源が入らなくなった。端末メーカーによる修理には1ヶ月かかり、メーカーにも通信会社にも代替機の貸出サービスはないと言われた。

格安SIMでは店舗を持たない通信会社も多いので、ある程度は利用者自身で問題を解決することが求められます。たとえば、アドレス帳の移行などもショップの店員がやってくれるわけではないので、自分でやらなければいけません。

また、スマホのちょっとした不具合であれば、端末を再起動するだけで直ることも多いです。格安SIMを使うなら、まずそうしたことを自分で試してみる必要があります。

そのため、トラブルなどを自分で解決してみようという気構えのない人は格安SIMには向いていないと言えます。

とはいえ、格安SIMでもオプションサービスとして、遠隔操作サポートや端末保証サービスを付けられる場合があり、使い方のサポートや代替機の貸出を利用可能です。料金は多少高くなりますが、トラブルに対処する自信がない人は、そうしたオプションサービスに加入するという方法もあります。

また、イオンモバイルなどは全国200店舗以上と実店舗も多く、店頭での問い合わせも可能なので、気軽に店舗で相談したいという人は、イオンモバイルのような格安SIMを選ぶと良いかもしれません。

自分で情報を調べない人

ひとつ飛ばして事例(4)では、以下のようなトラブルが紹介されています。

事例(4)

所持している機種が利用できるかホームページで確認したが、分かりにくいので電話で尋ねたところ、使えると言われた。しかし、実際にはSIMロック解除の対象外の機種で使えなかった。

このトラブルでは、もちろん格安SIM会社の問い合わせ窓口に一番の非があります。擁護の余地はありません。とはいえ、大手キャリアと比べて、格安SIMの問い合わせ窓口の人員や質が劣るのは事実。

そのため、格安SIMでは自分で情報を調べることが重要になります。情報を調べようとしない人は、格安SIMに向いていません。

とりわけ、スマホを持ち込んで利用する場合、格安SIM会社が販売している端末ではないので、動作保証はありません。調べてもよく分からない場合は、セット販売されているスマホを購入するのが確実です。

なお、事例(2)でも触れられている通り、格安SIMとセット販売されているスマホでも、修理の場合はメーカーに直接問い合わせとなることが多いです。

キャリアメールが主な連絡手段である人

事例(3)では、キャリアメールに関するトラブルが紹介されています。

事例(3)

メールアドレスの提供がなく、別会社のメールアドレスで送ったが相手に届かなかった。相手の携帯はキャリアメール以外のメールをブロックしている状態だった。

キャリアメールが使えないことは、格安SIMのデメリットのひとつです。このトラブルでは、おそらくGmailでメールを送ったところ、相手の携帯のフィルタリングの設定で届かなかったのだと推測されます。

このようなケースでは、相手に設定を変更してもらわない限り、メールを届けることはできないので、自分で解決することは困難です。相手に設定変更をお願いするのも気が引けるでしょうし、設定変更の方法を自分も相手も分からないという場合もあるでしょう。

スマホ同士であれば、LINEやハングアウト、Skypeなど、メール以外にもさまざまな連絡手段があります。しかし、キャリアメールを使っているところを見ると、相手がガラケーを使っているか、スマホの操作に慣れていないかで、LINEなどを使えない状況にあると思われます。

そのため、キャリアメールが主な連絡手段である人は、格安SIMには変えないほうが良いと言えます。

価格とリスクの相関を理解できない人

事例(1)と(2)の箇所でも述べましたが、紹介されているトラブルのいくつかは、格安SIMでオプションサービスに加入していれば、対処できた可能性があります。

たとえば、端末保証サービスに加入すれば、スマホが故障した際には低料金で修理を受けられたり、代替機を借りることができます。しかしその分、月額料金は数百円ほど高くなり、安さのメリットは薄れるでしょう。

一方、端末保証サービスに加入しなければ、料金は安くなりますが、万が一スマホが故障した場合には修理代は全額自己負担になります。また、代替機の貸出もないので、修理期間に使うスマホは自分で用意しなければいけません。

料金を高くすればリスクは低くできますが、料金を安くすればリスクは高くなります。料金を抑えるためにオプションサービスに加入しないことは、その時点でリスクを受け入れることに他なりません。

そもそも格安SIMは料金は安いですが、通信速度が遅くなる、サポートが手厚くないなどのデメリットもあります。安い料金で大手キャリアと同等の充実したサービスを求めるのは無理があります。ただ、過剰なサービスは不要だから、とにかく安くスマホを使いたいという人もいるはずです。

料金を安くする分のリスクを受け入れたくないという人は、格安SIMを選ばないほうが良いでしょう。

まとめ

U-NEXTが提供するU-mobileは、かつて「スマホのLCCサービス」を名乗っていましたが、格安SIMはまさにLCC(格安航空会社)と似たビジネスモデルのサービスです。

LCCは運賃は安いですが、機内食や手荷物は別料金。シートも狭く、乗り心地はあまり良くないかもしれません。

結局は利用者自身がどこに重きを置くかではないでしょうか。限られた旅行の予算の中で、大手航空会社を使ってホテルと食事は質素にするか、LCCを使ってホテルと食事は豪華にするか、好みは人それぞれです。

格安SIMも同様。スマホ料金を安くすれば、他のことにお金を使えます。毎月5,000円節約できれば、1年間で6万円を浮かして、自分や家族のため有効利用することができます。

無駄なスマホ料金を節約して、その分、生活を充実させたいという人のみ、格安SIMを使うことをおすすめします。

当サイトに記載されている金額は、注釈がないかぎり税抜表示です。

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