基礎知識

契約前にチェック!格安SIMのデメリットと注意点、全17個

投稿日:2017年1月15日 更新日:

格安SIMに興味を持ち、乗り換えを考えているものの

「その前にデメリットを知りたい」「格安SIMに乗り換えて、あとで困るのは嫌だ」と感じている人も多いと思います。

格安SIMは、とにかく安さが魅力です。

ただし、料金が安くなる分、大手キャリアのスマホでできていたことが、できなくなる場合があります。

そのため、ある程度の割り切りが必要であり、

自分の中で絶対に譲れないものと、妥協できるものをよく考えて、格安SIMへの移行を検討するのがいいでしょう。

大手キャリアのスマホを使っていて、SIMカードだけを格安SIMに変えたい人、格安SIMでスマホも購入したい人、どちらもいると思いますが

今回は、格安SIMのデメリットと注意点をまとめて紹介していきます。

データ通信編

通信速度が遅い

格安SIMでは、MVNO各社が大手キャリアからネットワーク設備や通信帯域を借りて、通信サービスを提供しています。

そのため、一般的に通信速度はキャリアと比べると、劣ります。

とりわけ、多くの人がスマホを使う昼の時間帯には、通信が混雑して、速度が極端に遅くなることがあるといわれています。

参考>> 格安SIMはなぜ安いのか?

ですが、そうした混雑する時間を除けば、普段使ううえでは問題のない速度でもあります。

それでも通信速度を重視したいという場合には、mineo(マイネオ)が提供している「プレミアムコース」(2017年2月開始)のようなサービスもあります。

これは、一般のユーザーの通信帯域とは別に、プレミアムコース専用の帯域を設けて、通信サービスを提供するというもの。

実際に格安SIMを使ってみて、通信速度に不満を感じた場合は、このようなサービスを検討してみるといいでしょう。

テザリングが使えない場合がある

テザリングとは、スマホをモバイルルーターのように使って、パソコンやゲーム機などをWi-Fi接続できる機能のことです。

iPhoneの場合、「インターネット共有」と呼ばれています。

キャリアのスマホを格安SIMで使う場合、組み合わせによっては、テザリングが使えないことがあるので注意が必要です。

たとえば、1年以上前に発売された古いドコモ端末を再利用する場合、格安SIMではテザリングを利用できません。

一方、Xperia XZ、Galaxy S7 edgeなどの新しいドコモ端末では、ドコモ回線に対応する格安SIM(ドコモ系格安SIM)を使うことで、テザリングを利用可能です。

また、au回線に対応する格安SIM(au系格安SIM)では、キャリア・SIMフリーいずれのiPhoneもテザリングが利用できません。

なお例外的に、au系格安SIMのうち、UQモバイルだけはiPhoneでテザリングが利用可能となっています。

このように、キャリアのスマホを再利用する場合はテザリングが使えないことがありますが、

格安SIMでセット販売されているSIMフリースマホであれば、基本的にテザリングを利用できるので

「テザリングは絶対必要」という人は、こうしたSIMフリースマホの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

安いプランはデータ容量が少ない

MVNO各社が「格安SIM ○○円〜」とアピールしているのは、最安プランであることがほとんどです。

そのため、料金だけが1人歩きしがちですが、最安プランは月間データ量が1GBなどと、低容量であることには注意しておきたいところ。

各プランの料金はデータ容量によって変わってくるので、データ通信をよく使う人の場合、「格安SIMにしたけれど、思ったほど安くならなかった」ということも起こるかもしれません。

なお、格安SIMは低容量というイメージが強いですが、最近では、大容量のプランを提供するサービスも増えています。

たとえば、DMMモバイルや楽天モバイルでは、月間データ容量が20GB、30GBといったプランを用意しています。

キャリアの公衆無線LANが使えない

大手キャリアは、全国の飲食店や駅などで公衆無線LANサービス(Wi-Fiスポット)を提供しています。

格安SIMでは、こうしたキャリアの公衆無線LANサービスは利用できません。

ですが、OCN モバイル ONEやUQモバイルなど、一部の格安SIMでは独自の公衆無線LANサービスを提供しているケースもあります。

カフェなどでWi-Fiを利用して、データ消費量を節約したい場合は、

公衆無線LANサービスを提供している格安SIMかどうかを、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

音声通話編

通話代が高くなることがある

大手キャリアのスマホで通話定額サービスを利用している場合、国内通話をどれだけ使っても、通話料はかかりません。

ですが、多くの格安SIMでは、通話料は20円/30秒の従量制となり、電話をかけた分だけ通話料がかかります。

そのため、音声通話をひんぱんに利用する人であれば、月々の通話代が高額になって可能性があります。

しかし最近では、「5分かけ放題」といった通話定額サービスを提供する格安SIMもいくつか出てきています。

参考>> UQモバイルのおしゃべりプランの詳細

5分以内の国内通話であれば、何度かけても通話料がかからないため、短時間の通話をよくかける人は、こうした通話定額サービスを利用するといいでしょう。

また、キャリアと同様の完全定額の通話サービス「かけ放題フル」を提供している「もしもシークス」という格安SIMもあります。

ただし、こうしたかけ放題サービスは、たとえ電話をかけなくても一定の月額料金がかかるため、あまり音声通話を利用しない人には不向きです。

なお、かけ放題サービスを利用しない場合でも、「楽天でんわ」などの電話アプリを使うことで、通話料を10円/30秒に節約できます。

また、「050 Plus」などのIP電話アプリやLINEの無料通話などを活用して、通話料を節約するのもひとつの方法です。

サービス編

キャリアメールが使えない

格安SIMは、大手キャリアのサービスではないため、キャリア独自のサービスは基本的には利用できません。

代表的なものが、「@docomo.ne.jp」などのキャリアのメールアドレスです。

そのため、格安SIMではGmailやOutlook.comメールなどのフリーメールを代わりに使うことになります。

このキャリアのメールアドレスが使えないことが、キャリアのスマホとの一番の違いともいえます。

ですが、友人や家族とLINEでやりとりしているという人にとっては、キャリアのメールアドレスが使えなくても、あまり不便には感じないかもしれません。

なお、一部のサービスでは、キャリアのメールアドレスしか会員登録に使えないものもあるので、注意したほうがいいでしょう。

キャリア決済も使えない

メール以外のキャリアのサービスとしては、アプリ購入やネットショッピングに使える「キャリア決済」などがあります。

格安SIMでは、キャリア決済も利用できません。

そのため、アプリ購入などにはクレジットカードを使うのが基本となります。

なお、キャリアが提供するサービスのうち、ドコモの「dTV」「dアニメストア」といったサービスは、ドコモ以外のユーザーでも利用でき、格安SIMでも引き続き使うことが可能です。

LINEの年齢認証・ID検索が使えない

大手キャリアのスマホでは、LINEの年齢認証という機能を利用できます。

ユーザーが18歳以上であることを認証できる機能となっていて、年齢認証をすることで、LINEでID検索が可能になります。

ID検索を使えば、知り合いに教えてもらったIDを検索して、手軽にLINE上で友だちになれるので便利。

しかし格安SIMでは、このLINEの年齢認証を利用できず、ID検索も不可となっています。

LINEでは、ID検索以外にもQRコードや“ふるふる”など、連絡先を交換して友だちになれる方法があるので、格安SIMではそれらの方法を使いましょう。

なお、LINEが提供する格安SIMのLINEモバイルでは、例外的に年齢認証に対応しており、格安SIMながらLINEのID検索が利用できます。

参考>> LINEモバイルの料金と特徴

MNPによって、数日間使えなくなる場合がある

格安SIMをWEBサイトから申し込むと、後日、SIMカードが送付されてきます。

自宅にいながら、申し込みから受け取りまでができるのが魅力ですが、注意点もあります。

MNP(電話番号ポータビリティ)での乗り換えでは、SIMカードが到着するまでの数日間、スマホが使えなくなる場合があることです。

このSIMカードの不通期間は、配送中に電話番号の切り替え手続きが行われることで起こります。

ただし、最近ではSIMカードをユーザーが受け取ったあとで、WEBサイトや電話で申し込むことで、自分で切り替えができる格安SIMが増えています。

そうしたサービスでは、SIMカードの不通期間を30分程度に短縮することが可能です。

また、格安SIMによっては、大手家電量販店などに受付カウンターを開設している場合があり、店頭でMNPを申し込むことで当日、SIMカードを受け取ることができます。

かつては、MNP時の不通期間が格安SIMにとっての大きなデメリットのひとつでしたが、現在ではほとんど解消されている状況といえます。

店舗が身近にない

先ほども説明しましたが、一部の格安SIMでは家電量販店などで受付カウンターを設置しています。

また、楽天モバイルやUQモバイルのように、独自店舗を展開している格安SIMもあります。

とはいえ、全国のさまざまな場所で、ドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップを展開している大手キャリアと比べると、店舗の数はまだまだ少ないのが現状です。

そのため、とくに地方に住んでいる人の場合、申し込みをしたり、スマホについて相談する店舗が身近にないことも考えられます。

申し込みについてはWEBサイトからもできるので問題ないかもしれませんが、

スマホの操作で困ったことが起きたときに、相談できる窓口が身近にないのは不安かもしれません。

なお、格安SIMによっては、有償で遠隔操作などのサポートサービスを提供していることもあるので、

格安SIMに乗り換えたいけれど、操作に不安があるという人は、そうしたサポートサービスを利用するといいでしょう。

スマホが故障したときに代替機を借りられない

スマホを日常的に使っていて、避けられないのが故障です。

大手キャリアでは、故障したスマホを店舗に持ち込めば、無償または有償の修理を申し込むことができ、

修理している間に使える「代替機」を貸してもらえるのが一般的です。

しかし、格安SIMでは通常、そのような代替機の貸し出しはしていません。

また、SIMカードと一緒にセット購入したスマホであっても、修理については端末のメーカーに直接問い合わせるのが基本です。

なお、楽天モバイルやUQモバイルなどの格安SIMでは、有償のオプションサービスとして、端末保証サービスを提供しています。

端末保証サービスを契約していると、スマホが故障したときに無償修理や低価格での交換が可能になり、代替機を借りられる場合もあります。

ただし、代替機を借りられたとしても、店舗での受付ではないため、代替機が届くまでの間、スマホが使えなくなることには注意が必要です。

支払い方法はクレジットカードのみ

ほとんどの格安SIMでは、料金の支払い方法はクレジットカードだけとなります。

大手キャリアの場合、銀行の口座振替でも料金を支払えますが、格安SIMでは、ごく一部を除いて、口座振替には対応していません。

楽天モバイルは、口座振替に対応している格安SIMのひとつですが、

口座振替の場合、毎月の引き落とし時に手数料100円がかかり、クレジットカードと比べて不利となっています。

また、OCN モバイル ONEも、口座振替に対応していますが、

申し込み時に電話での連絡が必要になるほか、申し込み用紙の記入・返送が必要になるため、開通までに通常よりも時間がかかります。

参考>> 口座振替に対応する楽天モバイルの詳細

端末編

スマホの用意が必要

格安SIMでSIMカードだけを契約する場合、当たり前ですが、スマホを用意する必要があります。

ドコモ端末をドコモ系格安SIMで使うというように、キャリアのスマホをそのまま利用できる場合もありますが、

たとえば、SIMロックを解除できないau・ソフトバンクの端末を持っていて、ドコモ系格安SIMに移行したい場合など、手持ちのスマホが利用できないケースもあります。

MVNO各社のWEBサイトでは、動作確認機種一覧で利用できるスマホを紹介しているので、

SIMカードだけを契約する場合は、自分のスマホが使えるのかをあらかじめ確認しておきましょう。

なお、ここ数年で国内販売されているSIMフリースマホは一気に増えており、

2万円程度でコストパフォーマンスに優れた機種も多いので、この機会にSIMフリースマホの購入を検討するのもいいかもしれません。

おサイフ・ワンセグ・防水に非対応の機種が多い

大手キャリアのAndroidスマホには、おサイフケータイやワンセグ、防水といった日本独自の機能が搭載されています。

ですが、おもに海外メーカーのSIMフリースマホでは、おサイフケータイなどの機能がありません。

そのため、格安SIMでもおサイフケータイなどを使いたいと考えている人は、気をつけたほうがいいでしょう。

なお、富士通やシャープといった国内メーカーが販売する一部のSIMフリースマホでは、おサイフケータイ・ワンセグ・防水に対応している機種があります。

また、キャリアのAndroidスマホを再利用する場合、格安SIMでもおサイフケータイは引き続き利用できます。

ちなみに、iPhone 7/7Plusを格安SIMで利用する場合には、Apple版のおサイフケータイともいえるApple Payを利用可能です。

au系格安SIMで使えるスマホがわかりづらい

大手キャリアのスマホを格安SIMで使いたい場合、

ドコモならドコモ系格安SIMに、auならau系格安SIMに移行するのが良いと思われがちですが、

実は、au系格安SIMは少し複雑であり、そう単純な話でもありません。

たとえば、高音質通話の「VoLTE」に対応するau端末の場合、au系のMVNOに移行するときでも、あらかじめSIMロックの解除が必要になります。

また、au系格安SIMは、SIMカードもVoLTE対応・非対応の2種類があり、それぞれ使える機種が異なるため、注意が必要です。

また、au系格安SIMでは、iPhoneでテザリングを利用できないことがあるので、

iPhone 6s/SEといったSIMロック解除が可能な機種の場合、

たとえauのiPhoneであっても、au系格安SIMではなく、SIMロックを解除したうえで、テザリングが利用できるドコモ系格安SIMに移行したほうがメリットが大きくなります。

なお、SIMロック解除の必要の有無や、テザリングの可否などは、MVNO各社のWEBサイトにある動作確認機種一覧で確認しましょう。

APN設定が必要

キャリアやSIMフリーのスマホで初めて格安SIMを使うときには、

SIMカードを装着したあとで「APN設定」と呼ばれるネットワークの設定をすることで、データ通信が利用できるようになります。

大手キャリアでスマホを購入したときには、設定不要でデータ通信を利用できるので、これはデメリットといえるかもしれません。

もっともAPN設定については、各MVNOのWEBサイトでも手順が紹介されていて、それほど操作が難しいわけではありません。

なお、国内販売されているSIMフリースマホの中には、あらかじめ主要格安SIMのAPNが登録されている機種もあり、APN一覧から選択するだけで設定が完了します。

また、LINEモバイルやTONEモバイルなどでは、セット購入したスマホを、あらかじめSIMカードを装着し、初期設定が済んだ状態で届けてくれます。

もし、初期設定に不安を感じるのであれば、こうした初期設定を行ってくれる格安SIMで、スマホをセット購入するのがいいでしょう。

海外版のSIMフリースマホには注意

ネット上では、海外版のSIMフリースマホを販売するWEBサイトも多く存在します。

高性能な機種から低価格なものまで、さまざまな海外版のSIMフリースマホが販売されていますが、購入には注意が必要です。

というのも、海外版のSIMフリースマホには、日本で使用するうえで必要な「技適マーク」が付いていないことが多く、使用すると電波法違反になる恐れがあるからです。

また、海外版のSIMフリースマホは、現地(たとえば欧州や米国など)の電波環境(周波数帯)に合わせた仕様になっているため、

日本の電波環境に合わず、電波がつながりにくくなる可能性もあります。

こうした点からも、格安SIMの初心者であれば、セット販売されているSIMフリースマホを購入するのが安心といえます。

まとめ

格安SIMを使う前に知っておきたい17個のデメリットと注意点を紹介してきました。

紹介したデメリットの中で「どうしても、これは受け入れられない」というものがあるのであれば、格安SIMへの乗り換えは控えたほうがいいかもしれません。

逆に、どのデメリットも割り切れるものだったり、問題ないと感じるのであれば、不安なく格安SIMへ移行することができるでしょう。

ぜひ、お気に入りの格安SIMサービスを探してみてください。

当サイトに記載されている金額は、注釈がないかぎり税抜表示です。

-基礎知識
-,

Copyright© トクシム! , 2017 AllRights Reserved.